抄録
アスベスト含有成形板の表面が経年劣化により劣化する場合には、アスベスト繊維が飛散することが考えられる。そのため、劣化したアスベスト含有成形板を対象として塗装によりアスベスト繊維の飛散を防止する技術が開発されつつある。この塗装システムを検討する上で、重要な工程の一つが下地調整である。本研究では、塗装のための下地調整を実施する場合に、アスベスト含有成形板の表面劣化度を判定するための方法について検討を行った。併せて、石綿スレート大波板を使用している倉庫屋根を対象として無処理を含む3種類の下地調整を行い、工程毎のアスベスト繊維濃度を測定した。