日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2008年大会学術講演会研究発表論文集
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塗料・仕上塗材1
水性意匠仕上材の研究
その1 水性着色粒子の適用と施工性評価
*鍵 政也高野 亮杉島 正見井上 剛石原 麻子宮川 理香
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 26

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抄録
多彩模様塗料は、日本で50年以上の歴史をもつ塗材で、色の織りなす意匠性が長い間支持されてきたが、従来は水中油滴型の溶剤型が主流で、環境の面から急速に衰退した。本研究では意匠デザインの自由度が高い多彩模様塗料に着目し、より使い勝手が良く、幅広いユーザーニーズに応えられる完全水性タイプの多彩模様塗料について検討してきた。その結果、模様成分であるカプセル化着色粒子の圧縮破壊強度、粒子径および濃度が、塗料の貯蔵性、塗膜性能、仕上り性、施工性に影響することを見出し、内外装に適用可能な意匠性水性塗材を開発することができた。開発品はJIS K 5667の規格を満足し、各種塗装用具適性を有することを確認した。
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© 2008 日本建築仕上学会
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