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日本は地球表面のわずか1/1000と狭いが、地震の発生量は世界の10%を占める地震大国である。今後、人口密度の高い大都市の防災リスク管理耐震化は重要であり、デマ情報、避難方向、位置確認、余震情報、火災情報なども正確に把握しなければならない。都心部では落下物の少なく構造のしっかりした地下空間の方が安全とも言われ、北欧のようにシェルター機能も求められている。そこで、自治体との打ち合わせを踏まえ、携帯電話を利用した危機管理方法を検討した。建物の外壁面や電柱などに設けたカラーコードを撮影し、そこから3秒でサーバーに接続し、最新情報を逐次受発信が可能としたものである。応急危険度判定士の判定作業、消防隊との災害情報などにも応用が可能である。