抄録
ドゥバイタワーでは、多くの新技術が開発された。ドイツの会社が600mの高さのコンクリート圧送に成功し、3基のコンクリートの圧送機械をつかって連続的に一気に押し上げる技術を開発した。さらにエレベーター装置もロープの重さが障害となる700mを克服し、外壁材も超軽量の素材で建築構造体への負荷が低減した。パームジュメイラと呼ばれる椰子の葉の形をした直径が4kmを超える巨大な埋立地では、海面との水位差や水中の環境保護、建物への熱輻射熱が低減して3℃も温度が下がった。環境面では、モノレールの採用により車社会から分離させるプロジェクトが実行された。本件ではドバイにおける、多くの新しい建築技術について調査した結果を報告する。