日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2010年大会学術講演会研究発表論文集
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鉄筋コンクリート造集合住宅における仕上塗材の老朽度判定方法の検討
その4 屋外暴露10年の結果に基づく仕上塗材の躯体保護効果
*朴 宰弘長谷川 拓哉樫野 紀元濱崎 仁千歩 修津村 昌伸廣瀬 哲也石原 有七茂木 孝紀
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 32

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抄録
鉄筋コンクリート造部材に施工する仕上塗材には、中性化抑制、塩分浸透抑制効果をはじめとする躯体保護効果があることが知られている。仕上塗材の補修・改修を検討する上で、その効果の把握は重要であるが、長期的な屋外暴露に基づく検討は少ないのが現状である。また、地域環境条件による影響も明らかではない。それで、本研究では仕上塗材の躯体保護効果のうち中性化抑制効果および塩分浸透抑制効果について、10年間の屋外暴露試験結果に基づき、地域環境条件および経年変化の影響を考慮し、検討した結果を報告する。その結果改修仕様の仕上塗材の中性化抵抗Rは、塗り重ねた仕上塗材毎のRの加算によって表現できたし中性化抑制効果と塩分浸透抑制効果とは良好な相関があり、中性化抑制効果から塩分浸透抑制効果を推定できる可能性があった。
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© 2010 日本建築仕上学会
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