抄録
近年の日本では1980年代後半からペットブームが巻き起こっている。現在ペットとして飼育されている頭数は犬猫だけでも約2684頭数にまで及んでいる。この数字は65歳以上の高齢者の数と大差がなく、15歳未満の子供の総数を上回る程の数字となっている。しかし、こうした社会背景にも関わらず、ペットに配慮したユニバーサルデザイン製品の開発や研究がまだまだ乏しいのが現状となっている。そこで本研究は、ペットのなかでも最も多く飼育されている「犬」を対象とし、犬と人が共に暮らしていくうえで、双方のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上・改善を目的として建築的な提案や評価をしていく。