日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
2012年大会学術講演会研究発表論文集
会議情報

2012年大会学術講演会研究発表論文集
茅勾配と改質処理を施した茅部材の含水特性とカビ劣化性状の評価
*野村 奈緒田村 雅紀後藤 治山本 博一
著者情報
会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 57-

詳細
抄録
国内では伝統的茅葺屋根建築は部材・材料の更新周期が短く,物理的な寿命も減少しており,これを保全するためには屋根の長期耐用化が求められている。しかし、材の種類と材の勾配および茅のカビ劣化抵抗性を区別した耐久性に関わる検討はされていない。本研究では,長期っている茅葺屋根に着目し,長期的な耐用性を向上させる基礎的要因となる茅(すすき,ヨシ)の吸水特性の評価と吸水性を踏まえた茅葺屋根のカビ劣化特性を評価した。結果,茅材の種類,葺き角度,腐食環境の影響によるカビ劣化対策の基本的な考え方が整理され,長期的に茅を保持するための有効な対策を示すことができた。
著者関連情報
© 2012 日本建築仕上学会
前の記事 次の記事
feedback
Top