抄録
長寿命性、資源循環性、有害物質非発生性、資源容量・環境容量改善性、物質・材料効率、健康安全性の6つの環境評価項目に基づいて、日本建築仕上学会と日本建築学会で発表された2002~2013年度の建築仕上げに関する環境配慮技術のテーマの分類を行い、その変遷の傾向を調べた。リサイクル関連テーマは、建設リサイクル法の影響で、初期の頃は、発表件数が多かったが、2006~2008年頃をピークに減少し、代わって、エコマテリアル型建材開発、環境影響度評価、長寿命性の発表件数が増えていることを明らかにした。将来の研究動向として、長寿命性とリサイクル性の連結を図る材料システムの環境調和型将来設計が重要になる。