抄録
ポリマーセメントモルタル(以下、PCM)は、建物の補修に必要な材料であるが、構造体に使用する場合には耐久性、耐火性が必要となる。しかし、現状のPCMは耐久性や耐火性の性能を示しているものが少ない。このことから、PCMを構造体の補修材料として使用する場合に関する研究が行われ1)、「かぶり厚さ確保のための補修材料・工法選定マニュアル(案)」2)等も示されたが、要求品質を満たす材料が少ないのが現状である。本研究では、ポリマーを35kg/m3添加したモルタルについてその他の添加剤で総有機物量を変化させた4種類について、加熱前の施工性、仕上がり性、加熱時の耐爆裂性、遮熱性について上記マニュアルに従った評価を行いその妥当性を確認した。本稿では更に、この評価結果をもとにPCMプレミックス材を製造し、その品質管理・検査、力学性状、耐久性状、および屋外暴露(1年)した試験施工供試体の表面観察結果について述べるものである。