日本建築仕上学会 大会学術講演会研究発表論文集
Online ISSN : 2760-3423
2014年大会学術講演会研究発表論文集
会議情報

2014年大会学術講演会研究発表論文集
環境保全に配慮した焼付け塗装仕様の検討
その18 素地調整が異なる塗装仕様の屋外暴露試験2
*中野 義信近藤 照夫鈴木 晃後藤 善光
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 49-

詳細
抄録
アルミニウム合金材料に対する工場における加熱硬化形塗装から、有害物質を回避する研究を継続しており、沖縄県及び北緯28度以南の南西諸島における屋外暴露試験による耐候性評価を継続している。本報では、素地調整として、6価クロム系、3価クロム系、りん酸クロム系、クロムフリー系化成皮膜処理あるいは陽極酸化皮膜処理を施して、溶剤系熱可塑形ふっ素樹脂エナメル塗りを施した試験片に対する屋外暴露試験の結果から、以下のことを述べている。(1)陽極酸化皮膜処理を施した塗装仕様は最も優れた耐候性を示し、6価クロム系化成皮膜処理を施した塗装仕様も同様に優れた防食性を示している。(2)3価クロム系化成皮膜処理を施した塗装仕様は、6価クロム系化成皮膜処理を施した塗装仕様と比べて、防食性において明確な差があるとは判断できない。しかし、適用する薬剤と塗料の組合せによって、防食性に差が認められる。(3)クロムフリー系化成皮膜処理を施した塗装仕様は、優れた防食性を示す仕様が認められる。しかし、著しく劣化する仕様が多く、安定した品質の確保は難しいと判断される。したがって、クロムフリー系化成皮膜処理の適用に当たっては、薬剤の選定及び処理工程に対する厳格な品質管理が重要であると判断される。
著者関連情報
© 2014 日本建築仕上学会
前の記事 次の記事
feedback
Top