抄録
前報にて、主に現地塗装に適した市販の弱溶剤系の変性エポキシ樹脂プライマーについて各種鋼材、特に亜鉛めっき鋼板に対する付着安定性試験、耐候性試験など各種性能の確認を行い、鉛酸カルシウムさび止めペイントの代替として可能であることが確認できた。しかし、市場では速乾性タイプのJIS K 5629に適合した鉛酸カルシウムさび止めペイントが工場塗装の金属製ドア・シャッターに使用されており、この乾燥性を満たしているものとして、1液変性エポキシ樹脂プライマーが可能性としてあげられることが前報にて判った。この検討では、特に速乾性の1液変性エポキシ樹脂プライマーについて、実作業を考慮に入れた試験方法にて実験を行ったので報告する。