抄録
建材は、廃棄物の少ないものが求められ、再使用の容易な土が注目されている。本論では、古土100%を新土と混ぜることでその性質を調べている。100年以上経過の古土は、用途が土壁および土塀と異なっても同じコンシステンシーを得る水量はほぼ一致し、乾燥変形も小さく品質も安定している。左官業者は土塗り時の効率を考え、粘性のある原土を避けたか、あるいは混合土を用いたと推察する。古土の曲げおよび圧縮強度は、混合土の30および70%しか得られないが、新土の混入割合に伴い両者とも大きくなる。したがって、古土は新土と混合することでその材料特性を発揮でき、品質が改善される。