抄録
硬化後のコンクリート塩化物イオン量の試験方法は、JIS A 1154(硬化コンクリート中に含まれている塩化物イオンの試験方法)が制定されているが、粗骨材最大寸法の三倍以上の径のコア採取が原則とされていることや、化学分析の結果が出るまでに少なくとも1週間程度の時間を要することから、構造物への損傷の低減、試験の迅速化が求められている。市販されている簡易測定器による測定値を検証し、JIS A 1154に規定されている方法から得られる測定値との比較を行い簡易測定器の精度を検証し実用化をはかるための検討を今回の実験目的とする。また、構造物の損傷がコア採取に比べ低減される、ドリルを使った試料採取を実施し、JIS A 1154に規定された試験方法や簡易的な塩分抽出により得られる測定値と、コア試料を用いた試験から得られた測定値との比較を行い、ドリルを用いた場合の精度を検証する