抄録
ISO 16204-2012では、コンクリートの凍害に対する耐用年数設計として、限界飽水度法に基づく確率論的方法が採用されている。著者らは、打放しコンクリートを対象として、JIS A 1148 A法に基づいた耐用年数の限界状態を限界飽水度法の凍害発生確率として表現する方法を提案している。しかし、仕上材を施工した場合の凍害発生確率をどのように考えるのかは明らかではないのが現状である。本研究では、仕上材を施工したコンクリートの吸水試験とJIS A 1148 A法の結果に基づき、凍害発生確率について検討した。検討の結果、仕上材を施工することにより、外部からの水分供給による凍害発生確率が低下する等の知見が得られた。