抄録
本研究では、左官の優れた機能性を広めることを1つの目的としている。日本の伝統技術である左官仕上げの塗り壁は、調湿など機能性が高いことが知られているが、近年の建設工事全体量に占める左官工事の割合は、概ね0.5%前後で推移している。内壁の左官仕上げの需要拡大を計るには、住宅を構成する構造、用途、室内の使用目的に応じて、内壁仕上げの構法が定量的データを駆使して提示する必要がある。本研究では、下地構法を含めた左官材料による機能試験を行い定量化する事で、左官材料の機能を明確にする。本稿では、一連の研究の概要と使用する試験体の作成について報告する。