主催: 日本建築仕上学会
会議名: 日本建築仕上学会2018年大会学術講演会(第29回研究発表会)
回次: 29
開催地: 東京大学(弥生)弥生講堂 一条ホール(農学部)
開催日: 2018/10/24 - 2018/10/25
p. 45-48
陽極酸化皮膜処理アルミニウム合金材料を建築外装に適用した場合には、経年による色相変化、汚れの付着や局部的な孔食の発生が指摘されている。経年劣化を生じた陽極酸化皮膜処理アルミニウム合金材料に対する塗装による改修仕様を検討する目的で実験的評価をした本報の結果は、以下の通りである。1) サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機5000時間照射による促進劣化処理を施した陽極酸化皮膜の表面と断面に対する電子顕微鏡観察および元素分析によると、皮膜表面の光沢低下は組成の変化ではなく、表面における微細な凹凸状態の変化であり、表面の水和反応が進行していると推定される。2) 促進劣化処理をさせた陽極酸化皮膜に、弱溶剤系塗料で構成される塗装仕様を施すと、硬化塗膜は十分な表面状態と付着性が確保できる。前報と本報の結果から、経年変化した陽極酸化皮膜処理アルミニウム合金材料表面に対して、検討対象である弱溶剤系塗料で構成される塗装仕様は適用可能であると判断できる。さらに、硬化塗膜に対する実験的な評価を継続して、塗装改修仕様を確立していく。