水系さび止め塗料を適用した場合の課題の一つは、塗装後の初期における乾燥硬化に時間を要し、低温高湿な環境条件では塗膜性能の発現が不十分となることである。本報では、樹脂成分を変更した試作塗料と現行塗料とを実験的に比較評価することにより、上記課題の解決が図れることを確認して、実施工において水系塗料の硬化に不利となる低温高湿のような環境条件であっても、試作塗料であればその影響を軽減することができると判断される。本実験における評価は、特定の条件のみを取上げており、実施工に際しては本報の内容を理解したうえで、水系塗料の特性や使用上の注意点を認識・順守して、安定した施工品質を確保することが重要である。