大形タイルが定着金物と裏面処理材を介して一体化されたPC板の面外3点曲げ試験を実施することで、PC板とタイル間にある定着金物の変位追従性を検討した。試験体は、裏面処理材の有無とタイル2種の違いで用意した。試験結果から、設計クライテリアのたわみ角1/600において、本工法によってPC板に先付された大形タイルがひび割れることはなかった。また、経年劣化を想定した熱促進劣化の前後で、力学的に有意な差が認められなかったことから、裏面処理材およびシール材の経年劣化が本工法の変位追従性に与える影響は小さいと考えられる。理論値と実験値の比較から、裏面処理材によってタイルとPC板は重ね梁に近い状態となり、裏面処理材が無い場合、両者は概ね完全合成梁の状態として振る舞うと考えられる。したがって、タイルへの応力負担を軽減するためにも裏面処理材は必要と考えられる。