水産工学
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漁業練習船主機関の燃焼室摺動部等の耐久性について
秋澤 速夫矢田 貞美坂本 牧夫米元 博明酒井 久治
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1992 年 29 巻 1 号 p. 17-22

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抄録

漁業練習船における主機関及び発電機関の17年間の使用実績,機関性能の経年摩耗状態を調査分析したところ,次のことが明らかになった。 1)機関主要箇所の予測される摩耗量が船の耐用期間中に使用限度を超えるものは見当たらなかった。既往と同条件下における,使用時間と摩耗量の関係について予測回帰式を求め,所要交換部品の調達時期の予測を可能とした。 2)主機関のシリンダライナは頂部の摩耗率が大きく,摩耗状況から漁船特有の腐食摩耗と推定できる。 3)主機関ピストンリングの摩耗率はA重油使用機関としては高い値を示していた。これは低負荷長時間運転,並びに観測時及び漁業操業時における主機関の停止による機関冷却により,硫化物の生成による腐食摩耗のためと推察される。

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© 1992 日本水産工学会
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