水産工学
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DGPSの補正データ伝送遅延における測位精度の劣化
奥田 邦晴本村 紘治郎巽重夫* 巽重夫*
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ジャーナル オープンアクセス

1999 年 36 巻 1 号 p. 49-55

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抄録

DGPSは補正データを伝送することによって利用者側の測位精度を向上させることができる。この補正データの伝送に遅延が生じれば,利用者側のDGPSによる測位精度は劣化する。そこで,利用者側の受信機を補正データを送信する側のすぐ近くに置いた場合と,約210km離れたところに置いた場合において,補正データの伝送遅延時間が及ぼす測位精度の劣化程度がどのようになるかを解析した。その結果,送信側から210kmのエリア内の測位誤差は,補正データの伝送遅延時間と利用者側のDGPSの測位誤差にのみ影響を受け,送信側から利用者までの距離の影響は受けないことが分かった。このことにより,補正デ=タ伝送遅延時間による測位誤差を簡単に求めることが出来る近似式を導き出した。

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© 1999 日本水産工学会
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