抄録
リン栄養塩の変動が線形傾向と周期的波動からなるとの仮説に基づいてリン栄養塩変動のモデルを作った。
不等間隔時間シリーズの実測データーより周期などモデルのパラメーターを求める累進選択法を提案した。
本モデルを不等時間間隔で実測した東シナ海におけるSt.E (123°E, 30°N)に応用した結果,実測のリン栄養
塩変動はモデルで精度よく表わせた。また,モデルのパラメーターからSt.Eにおけるリン栄養塩のトレン
ドが微量増加のレベルにあり,その変動を支配するのは約1年を周期とする季節的変動であることがわかっ
た。リン栄養塩の変動は該当海域の基礎生産および生態系システムに重大な影響を与える可能性を示した。