2022 年 51 巻 1-2 号 p. 11-15
AFLP法を応用した手法でグッピー3系統(S、SC、G)間のメチル化パターンの差異を検出した。合計126のメチル化変異領域が検出された。何らかのメチル化が生じている頻度は、S 系統で高く、G 系統で低かった。また、メチル化の有無で系統間の類縁関係を調べたところ、S と SC 系統が近く、G 系統が離れていた。この系統間の関係はアイソザイムなどで得られている系統間の関係と同様であった。このことは、系統育成の過程が DNA メチル化パターンにも反映している可能性が考えられた。