2017 年 15 巻 4 号 p. 195-198
【要旨】健常者 27 名(年齢44.9±17.6 歳)を対象に,レーザースペックル二次元血流画像化法(laser speckle flowgraphy : LSFG)を用いて下腿駆血解除直後の足背の皮膚血流量の変化を測定し,既存の動脈硬化の指標と比較した.その結果,駆血解除直後~1 秒後に占める駆血解除直後~0.5 秒後の割合(R0.5/1.0)は,心臓足首血管指数(cardio ankle vascular index : CAVI)および心拍数 75 回/分で補正された脈波増大係数(augmentation index : AI@75)と負の相関を示したことから,初期の動脈壁の硬化を反映している可能性が示唆された.