2018 年 16 巻 2 号 p. 63-67
【要旨】足病変の予防や治療は広い領域に及んでいるため,病院では複数の診療科が携わることが多い.そのため,ゲートキーパーとなった担当科は自身の診療科以外で院内の他の診療科や他病院にコンサルトして,連携を取りながら診療しているのが現状である.良好な連携を築ける力こそが足病変の治癒スピードや患者の生命予後に影響を与えることになってくる.院内連携や病診連携は重要なことであるが,本稿では,足病・フットケア領域における地域啓発活動の重要性ついて,筆者が代表を務める「NPO法人 足もと健康サポートねっと」の活動を紹介し,考えてみたい.