抄録
1m前後の崩壊深をもつ表層崩壊の研究には,深さ方向の斜面土層の強度定数の変化を考慮して各深度ごとにその深度に相当する拘束圧の下で土の強度及びC,φを求めることが必要である。ここでは1m前後の土層厚に相当する応力条件下でも正確に強度特性を求めることのできる試験機を試作し,上述の考えに基づいて実際の崩壊現場で試験してみた。この試験機は,軽量で持ち運びが簡単なので,現場において斜面土層,試料,サンプリングの状況等を観察しながら試験―解析できるのが,最大の特徴である。地質が秩父古生層である岩倉,マサ土である比叡山において試験してみた結果,表層崩壊の現況によく合った結果が得られた。