森林研究
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コナラ林におけるリターフォール量の季節変化および食葉性昆虫による被食量
古野 東洲齋藤 秀樹
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1981 年 53 巻 p. 52-64

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抄録
本報告には,京都市近郊にあるコナラ壮齢林および京都大学農学部附属演習林本部苗畑に植えられているコナラ若齢林において,1971年から4年間にわたって,リターフォール量およびその季節変化を調査し,虫糞量から食葉性昆虫類による被食量を推定した結果がまとめられている。
コナラの年落葉量は,調査期間を平均して,壮齢林で2.87ton/ha・y,若齢林で3.12ton/ha・yで,そのピークは,両林分ともに,11月下旬から12月中旬にみられ,11~12月の落葉量は,年落葉量の85~88%(壮齢林),90~95%(若齢林)を占めていた。
落枝量は,生育開始初期(4~5月)と秋~冬(9~1月)に落下のピークがみられ,年間に,壮齢林で1.52ton(0.47~2.71ton)/ha・y,若齢林で0.74ton(0.56~0.88ton)/ha・yの落枝量で,壮齢林における年変動が大きかった。
生殖器官は,4~5月の雄花の落下,9~10月の果実の落下の2つのピークがみられ,果実は6月以後未熟果で落下している。生殖器官落下量は,壮齢林で0.66ton(0.12~0.98ton)/ha・y,若齢林で0.17ton(0.07~0.26ton)/ha・yであった。
昆虫類の死体は,壮齢林で5.4kg(4.4~6.6kg)/ha・y,若齢林で9.7kg(6.9~11.8kg)/ha・y,虫糞は,それぞれ,80.6kg(54.9~94.9kg)/ha・y,127.2kg(49.9~197.4kg)/ha・y集められ,5~9月に年間量の大部分が集められた。
総リターフォール量は,壮齢林で5.8ton(4.4~7.0ton)/ha・y,若齡林で4.4ton(4.2~4.9ton)/ha・yであった。
虫糞量から,食葉性昆虫類の摂食量は,壮齢林で,110~196kg/ha・y,若齢林で,90~355kg/ha・yと推定され,リター中の切り落された葉量を加えて,食害量は,壮齢林で124~217kg/ha・y,若齢林で,107~372kg/ha・yとなり,それぞれ落葉量の4.3~8.0%,3.5~12.9%に相当した。
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© 1981 京都大学フィールド科学教育研究センター
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