森林内で放牧を行う混牧林施業について、これを林・畜・草の3要素から構成されたシステムととらえ、各要素間の関係をモデル化することにより、林分と放牧の両者を見据えた収穫予測モデルを開発した。林分の収量比数Ryと牧養力には1次線形の関係が見られ、Ry=0.5以下で放牧が可能であることが分かった。これと牧区面積と牧養力の関係を組合せ、林分の状態と面積から牧養力を推定するRy・S-牧養力モデルを導いた。このモデルとシステム収穫表を収量比数を介して関係付けた収穫予測手法を開発し、牧養力を付加した収穫表を作成した。