2003 年 2 巻 p. 159-178
森林資源構成表から減反率を推定する場合、データに含まれる打ち切りや切断を明らかにし、それに基づいて、減反率を最尤推定する方法を紹介し、また、既存の方法のうち、鈴木の方法、Blandonの方法を再評価した。Blandonの方法と新たな方法は打ち切りや切断に対応しており、良好なシミュレーション結果を示したが、鈴木の方法は問題を残した。また、減反率の推定が期首の齢級構成に依存するのは好ましくないとされてきたが、打ち切りや切断への対応がなされておれば、そのこと自体は問題ではないと考えられた。