2009 年 8 巻 p. 13-23
東京大学千葉演習林における昭和53 年度から平成17 年度までの育林作業記録を用いて各種育林作業の功程と地形・地理条件との関係性を調べ, またこの間の標準功程を算出した. 年一回目下刈で傾斜が約20 度以下の時に作業効率が悪いという点以外では, 地形・地理条件で功程の統計的な関係を説明することはできなかった. 実施本数あるいは実施面積といった事業量が少ない施業記録の間では功程のばらつきが大きかった. 得られた標準功程によると, 育林作業は従来より効率化あるいは省力化されていた.