日本薬理学雑誌
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実験技術
『生体内の分子を観るバイオイメージング技術』 蛍光タンパク質を使ったライブイメージング法
谷村 明彦根津 顕弘森田 貴雄
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2013 年 141 巻 5 号 p. 262-267

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抄録

蛍光イメージングによって,様々な分子が時間的,空間的に制御されていることが明らかになってきた.この蛍光イメージングに必要なプローブは,Fura-2/AMなどの蛍光色素とGFP等の蛍光タンパク質に大別される.現在ではGFP遺伝子の改変や新規蛍光タンパク質の探索によって,様々な蛍光タンパク質の利用が可能になった.さらに,蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を利用した蛍光センサーや様々なイメージング装置が開発されてきた.本稿では落射照明蛍光顕微鏡,共焦点レーザー顕微鏡,全反射照明顕微鏡を使ったイメージング,FRET型センサーを使ったIP3動態の解析やラット唾液線のin vivo Ca2+イメージングの実験例を紹介する.

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© 2013 公益社団法人 日本薬理学会
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