抄録
勃起障害(erectile dysfunction:ED)は血管内皮障害との関連が強く指摘されている.そのため,生活習慣病との関連が以前より指摘されている.喫煙,高血圧,肥満/運動不足,冠動脈疾患はEDのリスクファクターであると同時にEDがこれら生活習慣病発見のためのサロゲートマーカーとなりうることが注目を集めている.最近ではこれら血管病変に対して衝撃波治療が血管拡張作用と血管新生作用を有することから,EDに対しても衝撃波治療が応用されるようになってきた.PDE5阻害薬であるタダラフィルが新たにBPHに対して保険適応となった.これまでにタダラフィル単剤ではIPSSにおいて症状を有意に改善することが明らかとなっており,他覚的所見に関してはαブロッカーとの併用で尿流測定における最大尿流率の改善に寄与することも知られている.また,動物実験では前立腺の線維化の予防につながり,長期投与によってBPHによる症状悪化を防ぐ可能性も示唆されてきている.