日本薬理学雑誌
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Substance Pの唾液分泌ならびにAmylase分泌作用の機作に関する研究 ―特に自律神経系とProstaglandins生合成との関連における―
工藤 照夫
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1980 年 76 巻 2 号 p. 153-167

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抄録
substance P(SP)の唾液分泌ならびにamylase分泌作用の機作をラットおよびラット脳synaptosomeを用いてin vivoおよびin vitroで検討した.(1)脳室内投与されたSPの作用は静脈内投与されたSP(i.v.)のそれよりも極めて微弱であり,SPは主として末梢性に作用していると考えられた.(2)SP(i.v.)の唾液分泌作用はhexamethoniumにより影響されず,baclofen,atropine,d-tubocurarine,alcuronium,phenylephrineおよびprostaglandin E2(PGE2)により抑制され,arachidonic acidおよびindomethacinにより増強された.(3)SP(i.v.)のamylase分泌作用はpropranololにより影響されず,isoproterenol,phenoxybenzamine,phentolamineおよびadrenergic neurone blocking agentであるNo.865-123により著明に増強され,また,baclofen,PGE2およびarachidonic acidにより軽度に増強された.phenoxybenzamineによるamylase分泌の増強はpropranololにより完全に抑制された.(4)ラット脳synaptosomeを用いたin vitroの実験で,SPはPGsの合成,とくにPGE2のそれを著明に増強した.(5)これらの結果は,SP-receptorがnicotinic receptor様の性質を有し,presynapticおよびpostsynaptic membraneに存在すること,また,このSP-receptorはadrenergic α-receptorおよびPGE2-receptorと相互に密接な関係をもつことを示唆した.(6)また,これらの結果から,SPがPGsの生合成を促進し,それによってSPの唾液分泌ならびにamylase分泌作用が修飾されていると結論された.
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