理学療法福岡
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老研式活動能力指標を用いた介護予防通所リハビリテーション利用者の運動機能と手段的日常生活活動能力の関連
永渕 俊輝隠塚 裕輝松本 隆史
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2024 年 37 巻 p. 63-

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抄録
【目的】要支援認定を受けた介護予防通所リハビリテーション(デイケア)利用者の運動機能と手段的日常生活活動能力(IADL)に影響を与える因子について検討することを目的とした。【対象】要支援認定を受けてデイケアを利用している高齢者41名を対象とした。【方法】運動機能評価(握力、5回椅子からの立ち上がりテスト(Five-Times-Sit-To-Stand Test:以下、FTSST)、通常・最大5m歩行速度、Timed Up & Go test(以下、TUG)、開眼片脚立位保持時間(One-Leg Standing:以下、OLS)、IADL(老研式活動能力指標)を測定し、老研式活動能力指標と各運動機能項目測定値との単相関、老研式活動能力指標に影響を及ぼす運動機能について、目的変数を老研式活動能力指標、説明変数をFTSST、TUG、OLSとして重回帰分析および分散分析を行い検討した。 【結果】単相関分析では、OLS(r=0.515、p<0.05)、FTSST(r=−0.511、p<0.05)、TUG(r=− 0.510、p<0.05)で相関を認め、老研式活動能力指標を目的変数とした重回帰分析では、有意な独立因子は抽出されなかった。【結論】IADL低下には下肢筋力、立位バランス能力が複合的に影響を及ぼしており、転倒リスクおよび転倒不安感の軽減に向けた運動指導と、ADL向上に焦点をあてたアプローチがデイケア利用者に関わるうえで必要となる。
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© 2024 福岡県理学療法士会

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