主催: 日本知能情報ファジィ学会
共催: 国際ファジィシステム学会
人工股関節再置換術(THA)で人体に埋め込まれたサポートインプラントは,術後の経年劣化や日常生活での荷重により歪み・折損を生じ,日常動作の妨げや痛みを与える危険性がある.そのため,術後の予後診断でサポートインプラントの変形具合を知る必要がある.そこで本論文では,有限要素法により作成した局所変形モデルのモデルデータベースを構築し,遺伝的アルゴリズムを用いて生体内のサポートインプラントと最も合致する,局所変形モデルの組み合わせを効率的に探索する方法を提案する.そうすることでサポートインプラントに加えられた応力の大きさ・方向を得ることができる.提案手法をU字型ファントムに適用した結果,局所変形モデルの正しい組み合わせを効率的に得ることができた.