抄録
出光興産千葉製油所においては、原油タンクを切替える際、オペレータは切替え後の原油タンクの原油構成や要求される製品性状を基に過去の運転実績から類似事例を検索する必要があった。
この運転実績の検索方法を標準化するため、事例ベース推論を用いることで、過去の類似原油構成や要求される製品性状で最も類似している運転実績データを検索するシステムを構築した。その際、原油構成油種は膨大な数があり、同名油種による組み合わせでの検索は難しいため、原油構成を重質、中質、軽質にグループ化した。当システムの有効性については運転上重要な変数であるナフサ得率とその性状を示すエンドポイント値を用いて評価を行った。過去に類似データが存在する場合は、約7割の確率でナフサ得率誤差2%以内のものが検索され、有効性が確認できた。