抄録
多数の高圧設備をもつ石油精製プラントでは,高圧ガスの流出事故などによる二次災害を最小限にするため,迅速な漏洩検知と適切な対策が求められている.
前回の発表では,音響データのダイナミクスの特徴量を解析するために、軌道平行測度(TPM)を使ったカオス情報規範の提案と,カオス情報規範を適用した漏洩検知の有効性を実験結果で報告した.
今回の発表では,出光興産千葉製油所の改質ガソリン蒸留装置に計8個のマイクロフォンを設置し,窒素ガスによる模擬漏洩を発生させたときの漏洩評価を報告する.装置エリア内9箇所での模擬漏洩に対して、8箇所の各測定位置での音響データのカオス情報規範を計算し,漏洩検知の能力を評価した.評価の結果,マイクロフォンの位置に関係無く漏洩検知が可能であることが示された.