抄録
本研究では、工業デザインにおける形状の決定において、ある製品と同等の一貫したコンセプトが感じられる他の製品のデザインまでを支援するフレームワーク構築を目指す。人間とシステムが、デザイン候補の主観的評価と物理的修正を通じた対話を繰り返すことで解空間を徐々に探索し、ユーザの感性を反映した形状に関するデザインコンセプトを獲得する。システムには対話型遺伝的アルゴリズム(対話型GA)の手法を導入する。GAの染色体は食器の形状を言語的特徴として表現するルールである「特徴表現ルール」の情報を遺伝子に持ち、システムでは候補の生成、提示とユーザの評価を繰り返しながら形状を修正していく。本稿では、ユーザの評価の良い形状に共通する特徴を知識ベースに保存し、優先してデザインに適用することでユーザの好む特徴を持ったデザインを生成する仕組みを述べる。こうすることでよりユーザに応じたデザインを得ることができる。