抄録
企業はニーズの把握や購買規模の予測をする為にアンケートなどの市場調査をおこなっている.アンケートデータの従来の解析手法としては,性別や年齢といった属性情報に基づいて被験者を分類し,得られたグループ毎の平均値を解析・比較することが行われてきた.しかし近年,価値観の多様化により,性別や年齢といった属性を用いた分類では,適切な解析や正確な市場動向の把握が困難になりつつある.これに対し著者らはこれまで,アンケートの答え方に個性が表れると仮定し,被験者の「個性」に基づいた分類・解析手法を提案してきた.さらに,評価対象に対する関心の度合いとして「関心度」を定義し,関心度の個性に基づくフィルタリングやクラスタリング手法を提案した.本稿では,関心度に基づく分類手法,および評価対象のあいまいさが関心度に与える影響について検討を行う.