主催: 日本知能情報ファジィ学会
都市中心と,その周りの市街地で構成される都市を想定する。そして市街地を構成する単位を市街地エージェントとする。市街地エージェントは,都市中心までの交通が便利で,自分が所属する街区の密度が適切な場所を求めて移動する。一般に,交通利便性と都市密度適切性は矛盾する。なぜなら,交通に便利な都市中心部にエージェントが集中すると,都市密度が高くなりすぎて適切でなくなるからである。そこで,交通利便性と都市密度適切性を独立変数とした満足度関数を設定する。 都市全体を正方格子で構成し,マス目を街区とみなす。1つの街区に収容可能な市街地エージェントの数に制限を設ける。以上の条件の下に,市街地エージェントが満足度を向上するよう行動した場合,どのような都市形態となるかをシミュレーションする。