抄録
近年では, 地図の媒体が紙媒体からデジタルのものへと進化を遂げている. その中で車のナビゲーションシステムなど, 地理情報システム(GIS)を利用したアプリケーションが多く開発されてきた. このようなアプリケーションにとっては, 地図データの鮮度が重要になっている, 現在のデジタル化された地図は, 国土地理院が発行する, 縮尺1:25,000の基本図を元に作図されている.
ここにもいくつかの問題点が指摘されている. 地図データの鮮度がじゅうようにもかかわらず, 国土地理院が発行するのは数年に1度, 二年以上も更新期間が空くことになり, リアルタイムの情報とは言い難い. また, 紙媒体の地図をスキャニングする際の誤差や, 縮図1:25,000の基本図は標準偏差で17.5mという大きな誤差を持っている.
本研究では, このような現状を踏まえ, 鮮度がよく精度の高いデジタル地図の作成を行うことを目的に, 航空画像から道路の抽出を行う手法を検討した.