抄録
現在、地球温暖化などの環境問題に対する認識が高まってきている中で、省エネルギーの考えに基づき低燃費車の需要が高まっている。
低燃費車を開発する段階で必ず燃費を測定する必要が出てくるが、全て走行試験の熟練者によって行われている。そして、開発段階ではロムやギア比の設定を行う度に走行試験を行うので、熟練者が何度も集中して走行することになり、かかる負担が大きい。
走行試験の無人化が図られているが、従来の制御手法では熟練者のような良い燃費で走行することができない。一方で、熟練者は効率よく走行する運転知識、つまり省エネ運転知識を用いているのでうまく走行することができる。そこで、人間の感覚や知識などを取り入れた柔軟な制御が可能な知的制御の適用を考える。本論文では熟練者の知識を組み込んだ知的省エネ運転システムを構築し、10・15モードのうち市街地を想定した10モードの走行を行い、その有効性を評価した。