抄録
非階層的クラスタリングの代表的手法であるファジィ$c$-平均法(FCM)においては,非類似度として通常Euclidノルムの二乗や$L_1$ノルムを用いる.非類似度を一般の$p$ノルムとした場合については,FCM のアルゴリズムの構成や計算結果,特徴等に関する詳細な検討がほとんどなされていない.その理由の一つとして,$p$ノルムを非類似度とした場合にクラスタ中心$V$が解析的に求められなくなることが挙げられる.そこで,本稿では,個体間の非類似度として$p$ノルムの$q$乗を用いた場合について,$V$を解析的ではなく数値的に得る新たなアルゴリズム(nFCM)を提案し,数値例を通して提案アルゴリズムの有効性を検証する.提案するアルゴリズムには2種類あり,1つはNewton反復を用いたアルゴリズムである.もう一つはEuclidノルムを非類似度に用いた($p=2, q \geq 1$の)場合のための交互最適化アルゴリズムである.