抄録
大規模画像群の次世代型管理システムとして、形式概念分析を用いたTagged Image Management System based on Lattice Structure(TaILaS)を提案する。形式概念分析とは、対象(画像群)とそれらの属性(タグ)の関係を利用し、束を生成する手法である。TaILaSは束構造に基づいているため、従来の「フォルダ型(ツリー型)」の管理方法で複数の特徴を含む画像を扱う際に必須だった所属フォルダの決定が不要となり、ユーザの負担を軽減することが可能である。TaILaSを計算機(CPU = 2.13GHz, MM=2GB)上に構築し、Corel Image Galleyより選定した100枚の画像をタグ付けし分類する過程を示しながら、その有用性を確認する。