コンピュータは定量的な数理計算や多量な情報の取扱などを得意とする一方で、定性的である人間的な印象や感性の取扱は難しいとされていた。しかしながら近年、ソフトコンピューティング手法や感性工学が体系化され、これによって人間の印象・感性などのあいまいな情報をコンピュータで疑似的に取り扱うことができるようになってきている。これらの手法を用いて、画像などのメディアと感性情報を関連付ける研究が近年多く行われており、印象語などの感性情報を用いて類似画像を分類する手法や画像から感性的な画像特徴を抽出する手法などが提案されている。我々も、ユーザからの入力印象に基づいた模様画像を自動的に生成するシステムをこれまでに構築している。本研究ではこれまでの模様画像自動生成システムに改良を加え、少ない要素数で、よりユーザの感性を反映した模様画像の生成が可能なシステムの構築を目指す。