抄録
本論文では,調理学習支援を目的とする,Webカメラを用いた簡易撮影環境下での作業情報計測手法を提案する.提案手法では,食材や調理器具などの代用や調理者の手の位置の計測にマーカを用いて作業状況を検出するため,撮影場所に依存しない学習環境を構築できる.構築した作業環境を複数の領域に分割し,マーカの位置情報を所属領域情報に変換して取得することによって正しい調理手順との対応付けが容易にできる.また,3DCGで作成した食材や調理器具などの仮想的な映像を撮影した映像に重ねて描画し,ヘッドマウントディスプレイに表示することで実際に調理を行う感覚で学習できると考えられる.提案手法の検証実験として,簡易撮影環境下に配置したマーカの位置情報検出実験を行い高精度の検出結果を確認できた.さらに,被験者による調理作業過程を領域情報として算出し,属する領域を正確に推定できることを示した.