抄録
If-then規則で表現される決定ルールは、可読性が高く、利用者が
規則を直観的に把握する目的に適している。その応用は、
マーケティング分析のような商用目的から、事故原因分析のような
公益目的、キノコの食適を知るような生活の知恵まで幅広い。
人による利用を前提とする場合、決定ルールは次の三点を満足する
ことが望まれる。1)ルール集合として、対象となり得る例の
ほとんどを説明できる。2)ルール集合の大きさが小さく、記憶、
管理しやすい。3)個々のルールの記述が簡潔でわかりやすい。
しかし一般に1)を満たす場合、2)と3)を同時に達成するのは難しい。
そこで本研究では、この三点を踏まえ、与えられたルールセットの
有用性を測る新たな基準を提案する。さらに、入力データの説明属性の数
および各属性の取り得る値の集合の大きさを縮約することが、抽出される
ルールセットの有用性に効果を与えることを、提案する基準により検討する。