抄録
通常,RGB 成分からなるカラー画像をモノクロ画像に変換するには,各画素の明度成分をモノクロ画像の画素値とする.この変換は不可逆であり,この変換によって得られたモノクロ画像から原画像の色情報を復元することは不可能である.近年,カラー画像の色情報をモノクロ画像内に埋め込んでおくことで,カラー画像復元可能なモノクロ変換に関する研究が行われている.しかし,従来手法はアルゴリズムの性質上,色数に制限があり,原画像と違った印象のカラー画像復元を行う場合がある.また,アルゴリズムが複雑である.
本報告では,局所領域毎にカラー画像の色情報を埋め込むことにより,カラー復元可能なモノクロ変換を提案する.本手法は,カラー画像を解像度の保たれたモノクロ画像へ変換すること,および,変換したモノクロ画像から劣化の少ないカラー画像を復元することを目的とする.また,アルゴリズムの単純化を図る.