ファジィ集合の概念が提出された直後からファジィ論理の研究が盛んに行われれてきた.それらの研究の中では,タイプ2のファジィ真理値が重要な役割を果たしてきている. 従来,ファジィ論理で扱われる真理値を表す実数は,ディジタルコンピュータの中で,2値のビット列で近似表現されてきている.その意味で,ファジィ論理は,2値論理の枠組みの中で近似的にしか扱われてきていない. 本報告では,近年,長距離通信やICチップ内のデバイス間の通信手段として有効であると注目されている光通信で,タイプ2ファジィ真理値を2値論理の近似ではなく,物理的に測定可能なファジィ量として表現する手法を提案する.