抄録
複数のシステムから得られるデータを用いて,それらの入出力関係と中間的なシステムの入出力関係を同時に獲得する手法が提案されている.しかしながら,十分な数の教師信号が得られない場合,望ましい入出力関係を獲得することができない.一方で,自己組織化関係ネットワークは,十分な数の教師信号が得られなくても,望ましい入出力関係を獲得することができる.そこで,本研究では,複数のシステムから得られるデータを用いて,それらの入出力関係と中間的なシステムの入出力関係を同時に獲得する自己組織化関係ネットワークを提案する.提案手法をてんかん原性域推定に応用し,その有効性を示す.