日本知能情報ファジィ学会 ファジィ システム シンポジウム 講演論文集
第30回ファジィシステムシンポジウム
セッションID: MF2-4
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ファジイ論理と自己組織化マップを用いた生体神経回路網における状態遷移の分類
*箕嶋 渉伊東 嗣功周田 ありす福井 康弘工藤 卓
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抄録
記憶,学習をはじめとした脳の高次機能は神経細胞同士が互いにシナプス形成して構成した回路網が担っている.神経回路網の活動には時空間パターンが存在し,そのパターンを解析することが脳情報処理の解明に大きく寄与すると考えられている.また,神経回路網への入力に対応した神経活動パターンの時間遷移は神経回路網の内部状態遷移を表現している可能性がある.本研究では,64 個の微小平面電極を備えた多点計測培養皿上に分散培養したラット海馬神経回路網の活動パターンをファジィ論理と自己組織化マップを用いた手法で分類することを試みた.細胞外電位を全電極から同時に計測し,取得した神経活動スパイクの64次元特徴ベクトルに対して,ファジイ論理で求めた適合度を基準として勝者ユニットを選定し,2次元空間に写像するファジイ-自己組織化マップ(Fuzzy-SOM)アルゴリズムを実装した.Fuzzy-SOMを用いることで,培養神経回路網の神経活動パターン変化を時系列的に解析した.
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© 2014 日本知能情報ファジィ学会
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